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5.侵食されたモノ (双子の星に照らされて)

双子の星に、照らされて
5幕 侵食されたモノ


――ズゥン……

地響きを立てて、ブリギッタが「強力な敵性反応」と呼んだモノは着地した。
ティアは端末でデータを解析しながらその原生生物の名前を叫ぶ。

「ロックベア……!」

それはあたかも巨大な岩のようだった。
二足で立った姿は体長は優に3メートルは超え、
巨大な腕で胸板を叩いて威嚇してきている様は
場慣れした例えアークスたちでさえ恐怖を覚えるだろう。
剛毛に覆われているため、一層大きく見ているのもある。
名前は「ベア」だが、どちらかというとゴリラを思わせる姿だ。

硬化した筋肉がまるで鉄板のようにその堅牢さを誇示している。
ブンブンと振る腕の攻撃に直撃すればひとたまりもない。

けれどそれだけではなかった。

「嘘……登録されている固体平均値より凄く強い……!」

ロックベアの肩には、まるで血の花が咲いたかのように、
赤い粒子が溢れ出ていた。

「あ、あれは何なんだよ!」

叫ぶセイに、パティが震える声が告げた。

「侵食されているんだ……」

「え?」

「ダーカーたちの侵食核が、ロックベアを蝕んでいるの!」

本来、ロックベアはそこまで好戦的な原生生物ではない。
堅い体も、他の原生生物から襲われないように「見せている」だけなのだ。

けれど「侵食」されると、元の本能やら全て狂わされてしまう。
ただ狂気に憑かれて暴れ続けて……いずれは自滅する運命を例外なく辿る。

『確認しました!
 その固体が……その侵食核が空間に干渉しています!
 それさえなくなれば、帰還できます!』

ブリギッタはそう言うが、
実際に目の当たりにするとそれは難しいのではないかと思う。
それくらいに、目の前のロックベアからは「危険な臭い」がする。

パティは誰にではないが恐る恐る尋ねる。

「自滅するのを待つ……じゃ駄目かな?」

セイは首を振る。

「もしかしたら振り切ったダーカーや、他のダーカーが来るかもしれない……。
 今、ここで倒してしまうのが一番確実だと、思う」

「はは……そう、だよね」

――ォォォォォォォ!

ロックベアの雄叫び。

「くるぞ!」

ただ力任せに拳を振り下ろしてくる。
セイは端末を弄って解析していたティアを抱えて横に飛ぶ。
そしてパティは

「わわわわ……!」

背中から取り出した、ブーメランのような武器を右手で投げる。
勢いよく射出された矛先は木の枝に絡みつき、
体の軽いパティを体を簡単に引き寄せた。
間一髪、ロックベアの豪腕から逃れて、
木の上でほっと安堵の息をつく。

――ワイヤードランス。
手元にある持ち手からワイヤーで刃を飛ばして攻撃するという、
ハンターが使う中でも飛びっきりトリッキーな武器だ。
彼女が持つのはその中でもワイヤードアーチという刃が横に広い種類だ。

そして左手に持っていたもう一本のソードを投げ、
伸ばしきったロックベアの腕に絡める。

「ホールディングカレント!」

フォトンを込めて、ワイヤー越しに電流を流し込む。

……ォォォォォォン!

突如として流れた電流にロックベアがたまらずに吼える。

ティアを降ろしたセイも動きの止まった敵へと攻撃を続ける。

「スピードレイン!」

グレイブを素早く何度も左右に振る。
フォトンを込めた矛先は衝撃はを生み出し、
槍が届く距離でもないというのにロックベアの腕を切り裂いていく。
連携攻撃に効いたかと思ったが……

ァァァア!

まるで怯むこともなく、大きく腕を振り上げた。

「あわわわわわ!」

腕に絡み付いていたワイヤーが引っ張られて、
枝に乗っていたパティが宙を舞う。

「パティちゃん!」

ティアが取り出したローザクレインの羽を持ち、
その場でフォトンを開放してテクニックを発動させる。

「ザン!」

三つの風の刃が飛び交う。
二つはロックベアの顔と胴体に直撃し、
残り一つは……

シュン!

パティとロックベアを繋いでいたワイヤーを切断する。
それによりロックベアの胸元へ飛び込むこと軌道からは逸れた。

「ぇぇぇぇ!」

受身もへったくれもなく、体制を崩して仰向けに落下するパティを

「よっと!」

セイが彼女をキャッチする。
いくらセイがハンターで体格が良いとはいえ、
さすがに勢いよく飛んできた人をきちんと抱えるのは無理があった。

「って!」

「わっとと!」

きちんとお姫様抱っこの姿勢で受け止めたものの、
尻餅をついて後ろに無様にこけてしまった。

「お……おもてぇ」

「えっちょ、アタシの体重が重いっていうの?!」

「そういう意味ではないんだけどな……」

抗議するパティに、尻の痛みに顔をしかめるセイ。

「それにティア、ちょっと乱暴だって!
 他に方法はなかったの!」

「あのままパティちゃんが、
 彼でなくてゴリラに抱かれても良かったっていうならそのままにしたけど」

「あ、あの抱かれるって言い方は……」

何気ない言葉に顔を真っ赤にしたパティだったが

「とりあえず、俺の上から降りてくれ。重い……」

うめくセイに、「重いって何度も言うな!」と頭を叩いてから立ち上がる。
腰をさすりながらセイも立つ。

『ロックベア、まだまだ体力は有り余ってます……!』

モニターしているブリギッタからの声。
視線の先には全く傷を受けたことなど微塵も感じさせないほど、
戦意をむき出しにしたロックベアが立ちはだかる。

「ど、どうしよう……」

いつもは冷静なティアも、その足は震えていた。
遠くからはダーカーたちの気配も近づいてきているような気がする。

『他のアークスが帰還しているため、ダーカーたちの狙いはみなさんです。
 ……時間がありません。
 難しいとは承知していますが、倒すしかありません』


ワイヤー


ロックベア
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