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7.双子の星 (双子の星に照らされて)

双子の星に、照らされて
7幕 双子の星


どこまでも、どこまでも、落ちる感覚。
どんどん周囲は暗くなっていき、
右腕から始まり自分の姿が見えなくなっていく。
自分という存在が薄れてくのが、なんとなくわかった。

人は死ぬ間際に走馬灯で今までの自分の過去を見るという。
だけどセイには何も見えなかった。
最後……になるのかもしれないというのに、
こんな真っ暗なところで何も見えずに終えるのは勿体無いなと思う。

だからふと、自分がどうしてアークスになったのかということを考えた。

両親は優秀なアークスだったと聞く。
けれど自分が幼い頃に、いなくなった。
未開惑星に向かう途中のキャンプシップが事故で墜落したのだという。
死体も見つかり、死亡が確認された……それだけだ、自分が知っているのは。

どんな活動をしていたのか、どんなアークスだったのか。
資料では知ることはできたが、まるで想像ができなかった。


――だからアークスになろうと決めた。
  両親がどんな想いで過ごしていたのかを知るために。


その想いだけを抱えて生きてきた。

けれどそれも、もう叶わぬことのようだ。
アークスになれないまま、セイ・ミズラの一生は終わる。

ふとさっきまで一緒にいた双子のアークスの姿が浮かんだ。

調子が良い姉に、それをフォローする妹。
とても先輩には見えない頼りない感じなのに、
けれどここぞという時は震える心を押さえつけて立ち向かっていた。
もし自分一人だけだったら戦う気力すら沸かなかっただろう。
でも、彼女たちに格好悪いところは見せれない……
そんな思いだけで勢い任せに戦った。

叶うことならば、彼女たちと一緒に冒険をしてみたかった。

素直にそう思う。


……っ!


目を閉じそうになった時、何かが聞こえた気がした。

上を見上げる。
そこには小さく光っているものがあった。

……イっ!

もしかして、自分の名前を呼んでいるのだろうか。
動かなかったはずの右腕を、無理やり光のほうへと伸ばす。

……セイっ!

光は一つではなかった。
二つの光がそっと寄り添いあうように並んでいる。


まるで、双子の星のようだ。

その輝きへと手を伸ばす。
すると、星たちはどんどん自分を照らすために近づいてくる。


ああ、あの暗がりを照らしてくれる輝きがある限り、
まだ自分は大丈夫なんだと、心から思えた。


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